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お大師さんはどんな修法をしていたのか

仏教と密教

お大師さんは修禅の人ですが、
どのような所作、作法、次第を拝んでいたのでしょうか。

『性霊集』にいくつか記載があります。
たとえば、
「達夜数息し、終日修心す」(勅賜の屏風を書し了つて献ずる表并に詩)
夜通し数息観をしている、ということ。

また、
「弟子空海、性薫我を勧めて還源を思とす」
(四恩の四恩の奉為に二部の大曼荼羅を造する願文)
とあります。

この還源とは『十住心論』に、
「即ちこれ究竟じて自心の源底を覚知し、
 実の如く自身の数量を証悟す」
とある秘密荘厳心のこと、と考えています。

具体的な観法が説かれているものとして、
『菩提心論』に、
月輪観 阿字観、三密観 五相成身観があります。
お大師さんが重視していた論なので、平素ご自分も修し、
人にも勧めたと考えられます。

「中寿感興の詩并に序」には、
『大聖文殊師利菩薩讃仏法身礼』の四十一偈を方円に図式化して、
「よもすがら循環して感通ここにあり」
と書かれています。

そして
「三昧の法仏は本より我が心に具せり」
「二諦の真俗は俱にこれ常住なり」
「禽獣草木、皆是れ法音なり」
「安楽都史は本よりこのかた胸中なり」
と続いています。

仏は自心の中にあり、
真理は本体界と現象界を貫いて永遠であり
鳥も獣も草も木も、みな仏の説法の姿であり、
極楽世界は心の中にある、
ということ。

図式化して、夜もすがら循環して観じた、という図は、
『法身三密観図』として弘法大師全集第四にあります。

国会図書館デジタルコレクションより引用

『法身三密観図』に説明があります。

四十礼有り、各々四句を置き、先ず法身身密の句を安き、
次に法身口密の旬を置き、次に法身意密の句を安き、
後の一句は是れ総礼の密語なり

法身の三密とは三部(仏・蓮・金) の秘密の体なり。
三部とは仏部蓮華部金剛部なり。即ち法身の性は覚なり。
蓮華の如く金剛の如し。故に三部を挙ぐ。
夫れ法身無相の理の中より仏菩薩金剛を涌出す。
即ち仏とは一切如来なり。蓮華とは一切不退の菩薩なり。
金剛とは一切持金剛なり。
外には忿怒を現じ、内には慈心を持する衆なり。
今大悲船蔵曼茶羅に依って尋ね見れば、
仏部に大日遍照非因非果即ち一切如来を含む。
有情非情皆成仏の理なり。
蓮華部は観自在菩薩に在って蓮華の性即ち一切菩薩に摂することを表す。
金剛部は金剛手菩薩に在って皆是れ法身の大士なり

身密はa字、口(語)密は sa字、心(意)は va字を中心として、
40の偈が書かれ、これを循環観想します。

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