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長所と短所

仏教と密教

仏教には、
迷い煩悩という短所を取り除いて、
苦から解脱する方法と、
内在している大日如来という長所を見つけて伸ばし、
速疾に悟る、
というふたつがあります。

『吽字義』に、
密教の長所を伸ばす肯定面が説かれています。
「法界(=心)は同一であり多数
 多くの存在がそのままに真実の一
 悟るべきものは無数であり
 悟りの智慧は無辺
 降る雨滴は数多いけれど、
 それらはいずれも一つの水に過ぎない
 灯の光は無数であるけれど、
 その光は一つに溶け合っており、
 区別することができない

 ものと心は、量り知ることができず、
 その真実の姿ははてしがない
 心の総体と
 心の個別的な働きは
 互いに主となり、従となって尽きることがなく、
 互いに浸透しあって、
 網の結び目にある宝石に映し出されている灯の光のよう。
 それらは、無限に重なり合い
 それぞれに仏の五智を備えている
 そして、
 多数であって異ならない同一のものであり、
 しかも異ならないものでありながら、多数として現れる。
 随って
 唯一の真理と呼ぶけれど
 この場合の一は単なる一ではない、
 無数を一とする」

迷いを遮断して進むより、
積極的に自心中の悟りを表に出そうとする、
そういう姿勢で生きる、
ということ。

月を覆う雲を払うのではなく、
雲があってもなくても、
月に坐ろうとする。

長所を伸ばすには、
誰もがみな仏の性質をもっている
でも、迷いに溺れることがある
本当は、心底清らかであることは確かであり、
その意味で、みな平等
と拝みます。


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