若いころに言われて心に残っているのが、
世の中にゴミは無い。
台所にもゴミはない。
あるとすれば、
それはお前だ。
そもそもゴミという概念を持っていることがけしからん。
そんなことを毎日言われていました。
ゴミは五味が語源かもしれない。
さまざまな味、ということから塵芥をゴミと言った、
と宮坂宥勝先生は仏教語小辞典に書いています。
五味は陰性な順に
辛味、酸味、甘味、鹹味、苦味
の五つで、日本料理にはさらに淡味が加わる、
としていますが、
五味は元々仏教語です。出典は『大般涅槃経』
その五味は
乳味、酪味、生酥味、熟酥味、醍醐味
の五つ。
醍醐味が最高の味。
だから、醍醐とは悟りのこと。
牛の乳を発酵熟成させて、
チーズやバターのように五段階に生じる味。
お大師さんは『弁顕密二教論』で、
経・律・論・般若・陀羅尼の五蔵を五味に例えています。
陀羅尼、つまり密教の教えが最勝の味であると。
でもそれは前の四つの味から発酵熟成されていると。
醍醐味はサンスクリット語で「サルピス・マンダ」
すぐれた仏法の味わいのことですが、
これとカルシウムを合わせてカルピスと名ずけたのは渡辺海旭博士。
明治の日本仏教と大蔵経の編纂を支えた仏教界の偉人です。
ゴミはゴミではなく模様なんだ。
集積所にゴミを出すたびに、
なんだか後ろめたい気持ちになります。


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