昨日、
過去帳が納品されました。
330年前に編集され、
67年前の伊勢湾台風で被害を受け、
かなり傷んでいたのを、
復刻に近い形にできました。
とてもうれしい。
納品の時、
編集者がお土産に持ってきてくれたのが、
越後の笹団子。
彼はアルピニストで、
前日、新潟の山へ行ったとのこと。
笹団子と言えば『坊っちゃん』。
坊っちゃんが松山へ赴任する前に清を訪ねると、
清は風邪をひいて寝ています。
寂しそうな清に、
坊っちゃんが、
夏にはお土産を持って帰ってくるよ、
何が欲しい?と聞くと、
越後の笹団子が食べたい、と清が言う。
中学の頃、
初めて読んだ坊っちゃんのこのシーンは鮮やかに覚えています。
国語の先生が笹団子は新潟の名産である、と言い、
僕はその何年か後、新潟駅で笹団子を買って、
ああ、これか、と。
気になったので岩波の漱石全集を見ると、
このシーンで清が言っているのは、
「越後の笹飴が食べたい」
ずいぶん長い間、
笹団子だと思っていた。


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