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秘蔵記 

仏教と密教

『秘蔵記』はお大師さんの真筆では無いようですが、
重要な教えが詰まっています。

真言宗の目的は本不生際の体験。
それについては、

本不生際ありのまま(無限)というは、
心は虚空のごとくにして不生不滅なり。
この本不生は不可得なり、
アビラウンケン(の五字)なり(96)

始まりも終わりも無いまま縁起生して、
仮に存在して滅していく。
そんな感じ。

不可得こえるについては、

五字の観において、円明(無限 透明)を観ずる。
これ至極の義なり。(66)

すべてに常恒不変の自性はなく、生滅するもの。
創造者、万物を生み出す根源は無く、はじめも終わりもないまま。

塔婆に書く梵字は、
表も裏も大日如来の、
五字と一字。
主観と客観の宇宙。

そこが本不生際。

生まれる前、
迷う前、
元々の姿、
ああ、
すべてが流れて来る、
流れて行く。

それ、やめちゃいな。

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