『性霊集』(山に遊んで仙を慕う詩)に、
日月(定と慧)空水(大空と心水)を光らし、
風塵(煩悩)妨ぐる所無し
是非同じく説法なり、
人我倶に消亡す
定慧心海を澄ましむれば、
無縁にしてつねに湯湯たり
とあります。
悟りの心の静けさと智慧が
人々の心を照らすことは、
日月が何物にも妨げられることなく
空や水を照らすようなもの。
そのような体験をすると、
善も悪も同じく自然・宇宙の真理の説法で、
自と他、彼と我の区別も無くなります。
区別がなくなれば、
慈悲は無量になり、
あらゆる活動が、人々を救うことになります。
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