『十住心論』第八に
法華の儀軌経にいわく
として、
「法を成就するためには
善知識に親近す
正法を聴聞す
理の如く作意す
法随法行す 奢摩他、毘鉢舎那を修す」
とあります。
法の成就は、成菩提、真理の体得。
善知識は、導いてくれる友人
正法は、真理の教え
理の如く作意すは、
本尊の真言や印を観念する瑜伽
奢摩他(しゃまた)は止
呼吸を調えること
毘鉢舎那(びぱしゅやな)は観
心の探求、観察
止観śamatha-vipaśyanāは、
仏教の基本的瞑想行にひとつです。
呼吸を調えると心が静かになります。
それ以外のことはしない、ただ穏やかに呼吸し、
心を調えます。
それができるようになったら、
存在とは何か、
生きる意味、
などの法(真理)を思う心を観察します。
例えば、
心は満月のようである、
大日如来とは心の名である、
すべては真実の顕現である、
本体は不生不滅である、
姿はすべて悟りの世界である、
行い、言葉、思いは仏の事実である、
などを、よくよく観察します。