『金剛頂蓮華部心念誦儀軌』に、
「諦に観ぜよ。諸法の性は皆自心に由る。
煩悩随煩悩。蘊界諸入等。
皆幻と焔の如く、
健闥婆城の如く、
また旋火輪の如く、
また空谷の響の如しと。
寂滅平等究竟真実智に住す」
とあります。
諸法の性は自心による
『大日経』によれば、
悟りとは自心を如実に知ること、
つまり、
人生とは、
如実に自心を知るプロセス。
諸法は自心によるのだから、
生きるとは、
諸法=自心=大日=宇宙法界の中にいること。
全宇宙、全世界のあらゆるものを、
その姿のまま受け入れること。
個々の本体姿働きが集まって大日(宇宙)が存在します。
それは自心による。
だから、
私が生きることで、
世界の全体を担う。
その時、
自心は全世界の身になる、
それは真実の顕現であるから空、
そんなふうに考えます。