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虚空蔵菩薩の真言を考える

仏教と密教

求聞持法は虚空蔵菩薩の真言を100万遍唱えます。
一万遍唱えるのに5,6時間かかりますので、
工夫しないと、
ただぼーっと口を動かすだけだったり
眠ってしまいます。

その真言の発音と意味は、
welio辞書では、
namo ākāśa-garbhāya oṃ alika māli muli svāhā
帰命したてまつる。虚空蔵尊よ。オーン。怨敵を打ち滅ぼす者よ。スヴァーハー。

坂内 龍雄先生の『真言陀羅尼』も同じで
namo ākāśa-garbhāya oṃ alika māli muli svāhā
虚空蔵に帰命したてまつる おお、怨敵を打ち滅ぼす尊よ 祥福あれ

arika 怨敵
mari 貪欲
muri 破墔(尊)
と訳しています。

『中院流の研究』では
namo ākāśa-garbhāya oṃ māli kamali mauri svāhā
華鬘 蓮華 冠を有する虚空蔵に帰命す

田中先生の『虚空蔵求聞持行記』では、
華鬘蓮華冠を有する虚空蔵に帰命す(『密教事相体系』)

南無虚空蔵菩薩われらをして三身の功徳福徳真如大智成就し円満せしめたまえ(覚鑁さんの合釈)

これを工夫して観じる、
と書いています。

māli  華鬘
kamali 蓮華
mauri 冠
という訳です。

こちらのほうが、
虚空蔵菩薩のお姿や誓願にふさわしい

おおざっぱにいえば

おん ありきゃ まり
ではなく
おん まり きゃまり
と唱えています。

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