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完成された美しさ・三密観

仏教と密教

三密観はポピュラーな観想法です。

想掌中舌上心内各有hrīḥ字。
変成八葉白蓮華。
上有a字。変成月輪。
上有hūṃ字。変成五鈷金剛杵。
各放光照身口意業中。
由此加持力三業罪障悉皆消滅。
如是観了毎処誦hūṃ字三遍。

この短い観想でイメージするのは、
梵字のhrīḥ字
八葉の白い蓮華
梵字のa 字
月輪
梵字のhūṃ字
五鈷金剛杵。

060813_0601~01

『秘蔵記』23に、
「この吽(hūṃ)字を以て身口意に安置し、
 五股金剛を観じて、加持すれば、
 即ち能く無始以来の三業の罪障を除滅すること、
 金剛の能く一切の物を摧破するがごとし」
とあります。

吽(hūṃ)は究極、到達点、つまり悟り
これを一切智々と云い、六大のうち識大のことです。
一切智々は、
「凡聖不二」の悟りを求める心と、求められる悟りそのものを因とし、
無限の慈悲を根本とし、
そこから生まれる言動を究極とします。
そのように生きることが覚者、仏。

この一切智々を表現するものが、
地水火風空の五大。
大地が一切の所依
水が清涼にして熱悩を去る
火が無知の薪を焼く
風が一切の煩悩の塵を除去する
虚空が一切の分別を離れて無染無着となる。
それが一切智々、究極、吽字。

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