『観音経』に
慈意妙大雲 澍甘露法雨 滅除煩悩燄
とあります。
観音の慈悲の心は素晴らしく大きな雲のよう
慈悲の教えという甘露の雨を降らせて、
煩悩の炎を消してくれる。
甘露は、サンスクリット語 アムリタの訳。
不老不死になる飲み物らしい。
梵和辞典を引くと、
amṛte
死せるに非ざる 不死の
不滅の 美しき
漢訳で
甘露、不死、醍醐
aは否定を表す接頭語
真言にもアムリタが多く説かれます。
阿弥陀如来
oṃ amṛta-teje hara hūṃ
不死の甘露の威光よ
尊勝仏頂
oṃ amṛta-tejavati svāhā
不死の甘露の威光を
馬頭観音
oṃ amṛtodbhava hūm phaṭ svāhā
不死の甘露より生起した者よ
軍荼利明王
oṃ amṛte hūṃ phaṭ
不死の甘露尊よ
上記辞書に「醍醐」もあります。
サンスクリット語で sarpir-maṇḍa の訳でもある。
純粋最高の味で、
すべての病を治す。
そのように、
密教の教えはすべての心の迷いを消す、
だから、
密教の教えは醍醐の如し、
甘露の如し。
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