現在58歳。
生まれてからの30年弱は、
子どもであり、学生であり、サラリーマン(システムエンジニア)でした。
30年前に、退職して高野山へ上り、
下りてから都内の寺に就職。私は寺の子ではない。
都会で疲れた人が心を休めたり、仏教に触れたり、
そんな修行道場を作るから、そこで働いてよ、ということでした。
当時はバブルで景気が良かった。
しかし、オウム真理教事件が起こり、
修行道場を作るなど無理な世の中になりました。
ちょっと、そんな雰囲気ではなかった。
その後、福島で暮らしている時に、
東日本大震災と原発事故が起きました。
あれは驚いたなあ。初めての事ばかりの毎日でした。
いろいろあって、
僕は精進料理教室や、陰陽望診法や、密教ヨーガなどの講師をしていました。
過疎の山村の古い寺の住職が亡くなり跡継ぎがいない、
ついてはそこの住職にどうか、
そこなら、いろいろできるだろう、
という話をいただき、今のところ名目上の住職です。
まだ、寺には住んでいない。
しかし、
新型コロナ感染症の影響で、仕事は無くなり、
当初の目論見通りには行きそうにない。
建物などは古く、傷み、何をするにもちょっと躊躇するほどで、
過疎の集落の寺ですから、仏事の収入はとても少ない。
まあ、いろいろなことが10年おきにありました。
今後は、もう30年もないだろうけれど、
どんな世の中になるのだろうか。
なるべく元気で仲良く暮らしたいと考えています。