密教で重要な言葉のひとつが三昧耶(samaya)
梵和辞典でsamayaを引くと、
一緒にくること
会合の場所
指定された時間、機会、好機、情況、一般的なならわしなど。
ベーダや古い梵語では
一致、同意、契約、取り決め、約束
密教辞典で三昧耶を引くと、
時の意(経典の冒頭にある一時)
今説く、今聞く、その時。
仏と衆生が本来平等の意。
一切衆生を救い尽くすのが仏の誓いの意。
それによって障碍が除かれ、
したがって迷いの夢から覚める、
という意味も持ちます。
仏像に見られますが、
合掌など拝む時に結ぶ手の印契や、
仏具などの持ち物を、
三昧耶形 と云います。
心のしるし、さとりのしるし、シンボル。
悟りの心内を表示した形。
そして、
世界のすべての存在は、
如来の三昧耶形と考えています。
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