「一切衆生の身中にみな仏性あり」(『十住心論』第八)
これは大乗仏教の立場ですが、
一切衆生は通常「いのちあるもの」
という意味に使うので、ウイルスはどうかな。
『性霊集』には、もっといろいろ説かれています。
第六52には、
「蚑行蝡動何ぞ仏性なからん」
はう虫やうごめく虫にも仏性がある、と。
第九99には、
「それ有形有識は必ず仏性を具す」
形あるもの、識あるもの
つまり、非情と有情、
つまり、すべての存在するものに仏性がある。
第六51には、
「毛鱗角冠、蹄履尾裙、有情非情、動物植物、
同じく平等の仏性を鑑みて、
忽ちに不二の大衍を証せん」
獣、魚類、角あるもの、蹄のあるもの、尾のあるもの
心のあるもの、無いもの、動物植物、
とにかく存在するものにはすべて仏性がある。
最後の、
「不二の大衍を証せん」
(みんな、悟りを開きますように)
というのが、嬉しい。