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苦が消える時

仏教と密教

心を観察する、
自心を知る、
それが悟りである、
というのは頭ではわかるけれど、実際にはどうするのか。

密教には自心に直入する方法があります。
それが三密行。

身密からだのひみつ口密ことばのひみつ意密おもいのひみつ 
自分のおこない、ことば、おもいが
如来のそれ(秘密)と相応すること。

例えば、

手に印契を結び、
口に真言を唱え、
心に本不生際せかいのありかた を観想する。

合掌し、
南無大師遍照金剛を唱え、
お大師さんの言葉を思い味わう。

家庭内でも街中でも自然の中でも、
一切処に仏の身を見て
一切に仏の説法を聞き、
自分の口から仏の言葉を話し、
それらから生じる心に、
実相を観る。

日月輪観、阿字観、五相成身観などのカリキュラムのほか、
どんな祈りも生活も三密行です。

三密行によって、
凡聖が不二である、
自分と自分以外の差別が無くなる。

その時、
個別の心ではない、
全てを包む全体心が現れ、
苦が消える。

『三昧耶戒序』には、
「もしよく日月の輪光を観じ、
 声字の真言を踊じて三密の加持をおこし
 四印の妙用をふるわば、
 大日の光朋廓として法界に周ねく、
 無明の障者忽ちに心海に帰せん。
 無明忽ちに明となり、
 毒薬たちまちに薬となる。
 五部三部の尊森羅として円かに現じ、
 刹塵海滴の仏忽然として湧出せん」
とあります。

真言三密行によって、
心軽くあっという間に仏になれる、
と言ってもいいかな。

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