「三密加持すれば、速疾に顕はる」
と読みます。『即身成仏義』にある頌の一部分。
栂尾先生の訳では、
「仏と凡夫の三つの神秘のはたらきが
たがいに力ぞえするがゆえに
すみやかに かないごとを あらわす」
自分の身密・口密・意密が、
仏のそれと相応すれば、成仏する、ということ。
三密加持によって即身成仏するのが、
真言密教の目的です。
このみっつは別々ではない。
合掌(仏の行為を)すれば、
真言や陀羅尼(仏の言葉)を唱えたくなる。
真言を唱えれば、
清らかで静かな(仏の)心を想う。
悟りの世界を観想すれば、
真言を唱えたくなり、
自然と合掌する。
優しく丁寧な行いをすれば
言葉もそうなり
心も平安になる。
優しく丁寧な言葉を使えば、
行いも思いもそうなる。
そこは、常に仏の世界。
行いも言葉も思いも大日(光明)になる、
そんな感じです。
そして、みんなを照らす。