『般若心経秘鍵』の冒頭に、
「無辺の生死、何んが能く断つ
唯だ禅那と正思惟のみ有ってす」
とあります。
はてしない迷いの世界を断ち切るのは、
心を静める修行と、正しい考えかたの二つ。
そして、
「仏法遥かに非ず、心中にして、即ち近し
真如、外に非ず、身を棄てて何にか求めん
迷悟我れに在れば、発心すれば、即ち到る」
教えは遠くにあるのではない
自分の心の中にあってとても近い
悟りは自分の外にあるのではない
わが身を捨ててどこにそれを求めるのか
迷いも悟りも自分の心のありかたによるのだから
強く思えば、
直ちに悟りの境地に到達できる。
「明暗他に非ざれば、信修すれば、忽ちに証す」
悟りの灯も迷いの闇も
自心の他にあるのではないから、
修行法と目的を信じて修行すれば
忽ちにさとる。
修行と勉強(判断力)によって到達するもので、
魔法やファンタジーとは違うかな。