大自然の中で、
宇宙(仏)の中にいる
宇宙(仏)が私の中にいる、
というのが密教の姿。
以下、『秘蔵記』75の愚訳です。
おこない、ことば、おもいによって、
世界のすべてをおさめます。
一切の存在はムドラー(ほとけのしるし)
それを見よう。
一切の音はマントラ(思考する入れ物)
それを聞こう。
感じることの一切が心におさまります。
心は本尊、本尊は真実。
だから、無相。
見る、嗅ぐ、味わう、触れる、心で感じるものは、
みな如来の身体。
聞こえる音は陀羅尼、諸仏の説法の音。
また、私の口から出る音は、他を助ける言葉、
前にいる人を幸せにするための言葉。
身体と音によって心が生じます。
自心は実相
実相は本尊
本尊は自心。
さあ、武器ではなく花を持って外へ出よう。
優しさと思いやりによって、他を利するために。
私はすべて。
歩けば慈悲が生じ、
口からは、
前の人を幸せにする声を出そう。