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悟りかた

仏教と密教

真言宗は、

三密行ほとけのまねによって即身成仏いま さとるすることが目的です。

『菩提心論』にあるのは、
「『金剛頂瑜伽経』の所説によると、
 一切義成就菩薩おしゃかさま
 が初め菩提樹下の金剛坐にすわり、
 こよなき道を身につけようとして
 空の心に住しているとき
 秘密の諸仏によびさまされ、
 五相ほとけになるみちの次第を経て
 衆生の本からの心をはっきりと観る方法を授けられ
 ここに初めて真実のさとりをあきらかにすることができた」

「されば今の人も
 もし大決心をもって、
 同じように修行すれば、
 その座を起たずして、
 悟りの心をあらわし、
 そこに仏の姿を成就することができる」

そして、
導くものと導かれるものの対立が無くなったとき、
この人の世がそのまま仏の悟りの国土であり、
その国土における坐禅瞑想の坐を起たずして
一切の救いを成し遂げることができる。

「もし、人にして
 仏のあらゆるさとりを志求して、
 菩提心の三摩地しずかなこころを修習し、
 これに通達するにいたれば
 父母によりて生まれたる
 まよいの肉身そのままに
 速やかに円満な悟りである
 仏の位を証することを得」

そこは究極の状態。
 
現実世界は一切如来しんじつ三昧耶身あらわれ

もちろん空。

ものを見れば一切は真実如来である

音を聞けば一切は真実如来である

そこから生じる心は実相である

だから

自心と実相と本尊は平等である。

無分別
または
凡聖不二です。

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