光り輝く心

心は脳の働きであり、
どこにもありません。

『理趣経』第七段字輪の道に

時薄伽梵　一切無戲　論如來　
復説　轉字輪　般若理趣　
所謂　
諸法空與　無自性相應故　
諸法無相　與無相性相應故　
諸法無願　與無願性相應故　
諸法光明　般若波羅蜜多　淸淨故　
時文殊師利　童眞欲重　顯明此義故　
熙怡微咲　
以自劍揮　斫一切如來　
以説此　般若波羅蜜多　最勝心

『和文経典』では、
時にあらゆる戯論いさかい　をはなれたる如来は、
また本来不生の実相まこと　を示す阿字の輪を
あらゆるものに転ずる妙慧の道を説きませり

あらゆるものの　その性さがは
空のまことの　すがたなり
あらゆるものの　その性は
相すがたなきこそすがたなれ
あらゆるもののその性は、
求めらるべき　すがたなし
あらゆるものの　その性は
空無を超えた光明ひかりなり

宮坂先生の『密教経典』では、
「もろもろの存在するところのものは光明である。
　さとりの智慧の完成は
　きよらかなものであるからである」

すべては生じては滅します。
始まりがあり終わりがある。
変化してじっとしていない。
そういうものに実体はない
現象はあるけれど。
実体のないものは生じたり滅したりしない
だから不生不滅である。

現実は仮生仮滅

そんな感じ。

私はあなたを欠いている
あなたはいろいろなもので作られている
その中に「あなた」はない
縁と条件によっている。

心は空であり
無相すがたなし、無願とらわれなし、光明ひかり

本当はそうなんだ。