仏教には、
世俗界と真実界
凡人と達人
の見かたがあります。
初心者とベテランかな。
『観音経』偈文初めのところ、
「若有持是観世音菩薩名者
設入大火。火不能焼。
由是菩薩威神力故。
若為大水所漂。称其名号。
即得浅処」
もしこの観世音菩薩の名を
つねに念誦する者は、
たとえ大火に入っても、
火に焼かれることはない。
この菩薩の威神力のために。
若し大水に出会っても、
その名号を称えれば、
浅瀬に立てる。
凡人の立場なら、
観音の名を持する、
名号を唱える、
つまり、
真言念誦が身についていれば、
火難、水難から離れる。
達人の立場では、
観音を拝むことで、
観音の行い、言葉、想いになり、
火のような怒りが消えて、
忍耐と微笑みの人となる。
水に溺れるような、貪る心が消えて、
ほどこしの人となる。
そうなれば、
あらゆる災いから離れ、
自他を救う。
拝んで、
観音さまに助けてもらう、お願いする。
観音さまになる。
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