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誰が成仏するか

仏教と密教

『性霊集』に、
「もし自心を知るは、
 すなわち仏心を知るなり。
 仏心を知るは、
 すなわち衆生の心を知るなり。
 三心平等なりと知るは、
 すなわち大覚さとりと名ずく」

とあります。

本当の自分の心を知る、
それは仏心を知ること、
仏心を知ることは、
衆生の心を知ること。
この、
自心と仏心と衆生心が平等であると体験するのが覚り。

自心と本尊と実相さとりのせかいは同じ、
実相は真如、
現実世界は、そのひとつの現れ、
という立場です。


自心を知るために、
三密、五相という瞑想法があります。
三密行によって即身成仏するのが、
真言宗の目的。

田中先生は、
『大日如来に抱いだかれて』に、
我は無限だと知ること
私が如来と本当に一つになった体験、
これが如実知自心ありのままにしる

と書かれています。

それはどんな世界か、

さらさらさっぱり、
円満、無限、円明、清浄、
広々仕切りが無い。

そんな感じ。

仕切りがないから、
苦悩が消えます。

『菩提心論』に、

三密の妙道をもとめ、
五相の次第ほとけになるみちを修持して、
凡夫の肉身そのままに、
直ちに仏に証り入る。

もし人が、
あらゆるさとりを求めて、
菩提心の三摩地めいそうを修習し、
これに達すれば、
父母により生まれた肉身のままに、
速やかに大覚円満まどかなさとり
仏の位を証することを得。

『金剛頂経』には、
「この三昧を修する者は、
 現に仏の菩提を証す」
 三昧は大日如来の世界の体験。

『大日経』では、

「この生に於いて悉地かんせいに入らんと欲わば、
 その所応に随って之を思念せよ。
 親りに尊の所に於いて明法を受け、
 観察し、相応すれば、成就を作す」

つまり、

瞑想修行というトレーニングによって成仏します。
 
すべての存在に成仏の可能性がありますが、
修行勉強しなければ、発揮されない。

仕事でもスポーツでも、
人間関係でも、同じ。

その修行は、
難しくない。

(ふりがなは、栂尾先生の『現代語の菩提心論と解説』を参照)

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