仏飯と昆布の素揚げ。
供物のおさがりは、川に流すか鳥にやる、
行者が食べてはいけない、
と多くの場合伝授されます。
典拠は『瞿醯経』あたりかな。
「本尊に供養する物は、どんなものでも悉く大河に流せよ
また、供養の飲食は、貧しき人に施し与えるべきで
必ず狗および烏などには与えるべきではない。
また曼荼羅の所有の財物(器具および仏布施等)は、
その阿闍梨が収め取るべきで、弟子に与えてはいけない、云々。
とあり、
私のおもうに、以上は灌頂などの大法の規則であり、
平常の事ではない、
と『密教佛事問答』に書かれています。
また、
『陀羅尼集経』第三に
「供養の残食は呪師および病人もみなくらってはいけない。
『蘇婆呼童子経』に
「一切の残食、また鬼神をまつる食を喫ってはいけない」
とあります。
でも、
永い期間の修法では、
供物のおさがりしか食べるものがない場合もあります。
一般家庭では、
おさがりを無駄にせず、いのちを生かしてください。
供物について知って食べるか食べないか、
ということは大切です。