僕らは何でも思うことができます。
遠近時間も関係なく。
心は身体の中に隠しているのでも、
しまっているのでもなく、
大きく広がっています
どこからどこまでという範囲がない。
いつからいつまでもない。
時間的にも空間的にも無限です。
今ここで、五十年前のことも、
遠い宇宙のことも、心の中に思えます。
なので、
その無限の世界に坐って考える、
無限のなかで生きる。
無限の心は全体を包んでいますから、
宇宙心、全体心、一つの心。
『般若心経秘鍵』に、
「行行として円寂に至り
去去として原初に入る
三界は客舎の如し
一心はこれ本居なり」
とあります。
行き行きて解脱の静けさに至り、
去り去りて悟りの原初に入る。
人の世は旅に宿る仮の姿、
心こそ真のよりどころ。
心こそ仏の住居、本来の住まい。