お土産やプレゼントを、
自分が開ける前に仏壇や神棚にお供えする。
お先にどうぞ、という心配り。
『三昧耶戒序』に
「善人の用心は他を先とし己を後とす」
とあります。
なぜなら、
「(菩薩がおこす大悲心は)
法界無縁の一切衆生を観ずることなおし己身のごとし」
そして、
「三世を達観するに、
みなこれ我が四恩(父母、衆生、国王、三宝の恩)なり」
何を、誰を見ても、自分自身と観じ、
よくよく観れば、すべては恩人。
だから、お先にどうぞ。
拝んでいると、
自分をお供えする気持ちになります。
合掌して(身・おこない)
真言を唱えて(口・ことば)
心寂静になる(意・おもい)
を供える、奉献する、という感じ。
また、
貪らずに仲良く分ける
戒めをたもつ
いらいらせずニコニコする
怠けず励む
心を静かにまとめ、落ち着かせる
細部まで正しく物事を見る、
鏡が色形動きを事実そのまま、ありのままを映すように。
そういう心を供えます。
そして、
本尊の光を仰いで包まれる。
仏の光と他の光が溶け合って、
区別がなく全部が光になるように。
本尊と一体になり、
無限の世界にいることを体験します。
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