世界にはこのふたつがあります。
見るもの聞くもの嗅ぐもの食べるもの触れるものは、
いっぱいあります。
感じること、思うこと、計らうこと、心にとめおくことも、
いっぱい、無限にあります。
それら全部を宇宙と観れば、ひとつになります。
世界には、
それらを感じる「自心ひとつ」しか無いのかもしれない。
Tシャツに表裏・前後があり、
いろいろな模様があっても、一枚のTシャツ。
粘土でネコを作れば、
そこには口、耳、手足、シッポといろいろあるけれど、
どれもネコ、いや粘土か。
ひとつの平等世界と観るか、
別々の区別ある世界と観るか。
真実と現実か。
大切なのは、
ひとつのなかに、いっぱい(つまり無限)があり、
いっぱいのなかに、ひとつがあります。
別々ではない。
そして、
どこまでが表か、前か。
どこまでが口か足か。
そういう区別は本当にあるのか。
自心の中に世界があり、
迷いも悟りもあり、
楽しいことも嫌なこともある。
世界の中に、自心が満ちている。
そういうふうに考えると、
心がうまく調いやすい。