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究極の状態 5

仏教と密教

自心の源底には、
金剛界曼荼羅と胎蔵曼荼羅があり、
そこからから真言が出ます。

それを見る(知る、体験する)ことが究極の状態。

曼荼羅は万物の姿で、
金剛界は主体、
胎蔵は客体。
心ともの、
智と体、
自分と自分以外。

曼荼羅には、
容姿のような色形、
坊さんの珠数のようなシンボル
文字、言葉、
働き
などで表現されます。

宇宙も、社会も、自然界も都市も田舎も曼荼羅。
その真実界にいながら、
それに気がつかないので、
いろいろ勉強トレーニングして、
あらゆるものが曼荼羅
真実の顕現であるという
印象、発見に至ります。

悟りは、
よそからくるのではなく、
自心から生じます。

自身は仏のおこない、ことば、おもいの体。

何かをしようと思ってするように、
覚ろうと思ってさとります。

「近くして見難きは我が心」

「細にして空に遍ぜるは我が仏なり」

「我が仏思議し難し」

「我が心広にして亦大なり」

以上、『十住心論』第九

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