僕が、私が、という個別の心に対し、
宇宙全体心(一心)があります。
現実、凡人の心と、
完成、達人の心。
「三昧耶戒とは行人が信心し、
大悲し、大智し、大定することであるが、
この四心は帰するところ一心である」
(三昧耶戒序の理解)
『菩提心論』には、
「ありのままの、はからいなき心をもって、
まったき仏の大菩提心に住す」
とあり、これが一心と考えられます。
心をまとめ、拝むことで現れる、
宇宙大の心。
それをを知り、それと一体になる時、
智慧も慈悲も無限になります。
心が宇宙大の無限だから。
自心、仏心、衆生心の区別が無くなった一心。
『遺戒』には、
「仏の心、自分の心、衆生の心は本質において同じ。
その心をしっかりと観察することが、
仏道を修めること」