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自分の細胞に感謝する

仏教と密教

食時じきじ作法にある「蟲食偈ちゅうじきげ

「我身中有八万戸 一一各有九億蟲
 済彼身命受信施 我成佛時先度汝」

私の身中には八万の家があり、
その一つ一つに九億の細胞いのちがいる
今、彼らのいのちのために、この食事をいただく
私が悟り、成仏した時には、
まず彼らを救い、
成仏に導くであろう」

『大宝積経』114には、
坐って
心に愛着無し
また貢高なし
瞋心あることなく
濁乱心なし
食を欲するとき
かくのごとく思惟せよ

とこの偈をあげています。

食事の前に、
自分の肉体を観じ、
それに感謝する
さらに、
細胞は衆生、とイメージします。

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  1. つぼい ゆうこ より:

    小腹が空いて
    ちょっと虫養いに茶漬けを…という落語の一節はここから来たのかもしれません。

    • 米ぞう より:

      そうかもしれない。

      『真言宗食時作法解説』には、

      「九億の蟲を汝と云う」 蟲とは所謂、細胞と見たてておく。

      自分のためではなく、

      肉体を構成している一一の細胞は命ある衆生であり、

      それによって仏道が実践できるのであるから、

      食することは、それらの細胞に食を施すという意味である、

      等々

      とあります。

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