諸行は無常で、
生じるものは滅する。
あらゆるものは変化して、
始めがあるものは終わりがある。
では、どこから生じるのか。
滅してどこへいくのか。
ある人はこう考えます。
すべては、心の源底から生まれる。
生まれたものは、また心の源底へ
タネのように蒔かれ、育ちます。
思わなければ、何もないのか。
また、
無限の可能性から生まれる、
と考える立場があります。
可能性とは水のようなもの、
そこから波が生まれて、消えてゆく。
あなた、私、あれ、これという波。
生じる波はみな違うけれど、
水とつながっている。
もうちょっとちがうもの。
東京、大阪、富士山は同じ大地の上にある。
つながっている。
だから同じもの。
それぞれちょこんと、できたもの。
だから、東京を大阪や富士山と云ってもいい。
全部は大地。
宇宙、大空、大地のような、
ありのままにあるものから、
生まれたり作られたりして、
それぞれ違うけれど、同じ。
地水火風空識から生まれ、
戻るという考えかたもあります。
個体、液体、気体、エネルギー、
それが入る空間、
それを認識する心。
自分を作っているそれと、
自分以外を作っているそれは同じ。
それらがさわりなく、
溶け合い、
ひとつを観ればそれ、
全体を見れば一。
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