お大師さんの『大日経開題』に、
経といっぱ貫串不散の義、
語密を以て経とし、
心密を以て緯として、
三業の糸を織って海会の錦と為す
とあります。
貫いて繋いで散らばらない、
ということ。
真理を説いた言葉を縦糸、
心のはたらきを横糸とし、
日々の立派な行いを織り込んで、
悟りの世界を表現したもの。
経糸をスートラ(よく学ぶこと)
横糸をマントラ(よく練習すること)
とも云います。
このふたつが連続すると、
目的地へたどり着く。
経は法曼荼羅ともいい、
万物の姿を現す方法のうち、
文字で悟りの世界を表現。
文字と文字で書かれたもの、
名前もすべて仏の智慧の現れ。
この文字を煩悩で編集しなければ、
うまくいきます。
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