「菩提の心を形で観ずるときは月輪」(『菩提心論』)
「我、自心を見るに形月輪の如し」
「自心をよくよく観察する精神統一によって、
自分の心臓の上に月輪の姿がみえてくる」
(『金剛頂経』)
覚鑁さんの『一期大要秘密集』には、
月輪の十徳として、
円満 潔白 清浄 清涼 明照 独尊 中道 速疾 巡転 普賢
があげられており、
月がそのような如く、自心もそのようである、
と書かれています。
新月から満月になるまでに時間がかかりますが、
必ず満月になります。
心も同じようであることが、『菩提心論』にあります。
「すべての有情の心中に一分の清い性質がある。
この一分が次第に発展すれば、
十六の円満の体となるがゆえに
その初めの一分の中に、
すでに自証と化他と衆行がことごとく備わっている」
イメージしてみましょう。
自分の中にきれいな満月がある、
あるいは、
自分は大きな満月の中に坐っている、と
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