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悟りへの道筋

仏教と密教

理趣経の最初部分、勧請の句に
「無染無着真理趣」
とあります。

染まらない清らかな、
こだわらない、とらわれない、
悟りへの道筋

大山光淳先生の『先徳聞書集成』には、

様々な心に対して
絶大無相の真理を現す

無染は凡夫生死の染着に対し、
無着は二乗涅槃の執着を嫌う
これを無染無着の真理趣

一切諸法本来不生にして共に法界体なる故、
生死涅槃共に不可得にして、無執着の法体なり
故に凡夫二乗の執着を離れ、本不生の真理に達する時は、
当場直ら法界体なるが故に、衆生本具の能所縁即ちこれ十七瑜伽の曼荼羅境界を示す
これを無染無着の真理趣という
万法において染着なき義

栂尾先生はこれを
「きよき道」
とシンプルに訳しています(和訳経典)

いつでもどこでも、感覚器官と心の相手がだれであっても、
何も(事実ではない意見感想によって)染まっていない
何にも(無いものを有ると錯覚した欲望によって)執着されていない。

ありのまま、そのまんま、
という瞑想世界、つまり自分の心の源底。

白いシャツは、汚れても洗えば白いシャツになるようなもの。

よくよく観察してみると、

悟りの心を表現するものが、地水火風空の五大。
それは、
大地(肉体)のように一切のよりどころであり、
水(血液)のように清涼で、熱悩を取り去り、
火(運動)のように無智の薪を焼き、
風(呼吸)のように一切の煩悩の塵を除去し、
虚空(脳)のように、
一切の仕切りや壁が無く、
自分と自分以外、
自分のものと自分以外のものなどの分別を離れて、
無染無着。

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