仏教では心の解釈にいくつかあります。
例えばcittaとhṛdaya
前者は脳、後者は心臓。
刺激、思い、感情、はからい、認識、意識などは、
脳でしょうね。
五臓の調子が関係している。
肝臓と怒り、
腎臓と怖れなど。
『梵和大辞典』には、
hṛdaya;
心臓(また心の働きのあり場所として);
核 (=最もよいもの、 最もいとしいもの、または最も秘密なもの)
漢訳で心。
citta;
注意、思考、思想、目的、意志、
漢訳で
識、心、意など、
とあります。
般若心経の心は心臓の心。
buddha-bhāṣa-Mahā-Prajñā -Pāramitā-hṛdaya-sūtra
心経陀羅尼は、
心臓にあるもっとも大切な言葉。
羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦
菩提薩婆訶
tadyathā
gate gate pāra gate pāra-saṃgate bodhi svāhā
gate gate pāra gate pāra-saṃgate bodhi svāhā
金剛頂経では、
自分の心臓に月輪を観想し、
それは一切如来の心臓である、
と観ます。
十一面観音陀羅尼は心真言であり、
心真言とはhṛdayaと説かれます。
内容は、
tradyatha, om dhara dhara, dhiri dhiri, dhuru dhuru, itte vatte, cale cale, pracale pracale,
kusume kusumavare, ili mili citi jvalam apanaya svaha.
仏母である般若菩薩の真言もhṛdayaと考えています。
oṃ dhīḥ śrī-śrūta-vijaye svāhā
『牟梨曼陀羅呪経』に
・根本曼陀羅mūla-mantra
・心陀羅 dhāraṇī-hṛdaya
・随心呪 upahṛdaya upa
の呪文体系が説かれますが、
心臓hṛdayaは中心にある最も大切なもの、愛しいもの、秘密なもの、
つまり真言陀羅尼。
唱えることで、
心が変化するだけです。
しかし、その変化によって、
あらゆることがかわります。
縁起によって、
いろいろなことはつながっていますから。
心経、般若心経、十一面観音の陀羅尼を唱え味わうことで、
自心と世界の秘密を知る、かな。
そして、
聞く音、
自分の口からでる音、
すべて心真言というのが達人の境地、
どうなのだろうか。

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