『一切経開題』に、
修行の人、すべからく本源を了すべし。
もし本源を了せざれば、仏教を学ぶも益なし。
いわゆる本源とは自性清浄の心なり。
とあります。
この本源、
真如、本初、本宅、一心、自心の源底、虚空、迷う前の心、
などとも云われます。
つまり、仏、悟りですね。
外に出ると様々なものがあり、
見たり聞いたり嗅いだり食べたり触れたり、意識したり、
それらはすべて迷い煩悩を誘発するもの。
しかし、それらは悟りの元でもあります。
外で迷いの埃にまみれても、
家へ帰って、お風呂に入って、きれいになれば元通り。
本来は、虚空のように、
自他の差別と、執着(という汚れ)が無いことに心を向けましょう。
外が面白くて、家に帰りたくない時もあります。
そういう時でも、
事実と事実ではないものを見極める智慧、
無いものを有ると考えない智慧、
によって、迷い煩悩は、純粋な活力に転換します。