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重要な思想・草木非情成仏の義

仏教と密教

『秘蔵記』63に
草木非情成仏の義が説かれます。
「法身は微細の身にして五大所成なり。
 虚空もまた五大所成なり
 草木もまた五大所成なり
 法身の微細の身は虚空乃至草木まで
 一切処に遍ぜざることなし
 この虚空、この草木即ち法身なり
 肉眼において麁色の草木を見るといえども、
 仏眼においては微細の色なり
 この故に本体を動ぜずして仏と称するに妨碍なし」

人間、動物はもちろん、
植物や土石も成仏する、
ブッダである、
ということ。
なぜなら、
真実も虚空も心も草木も
仏という細胞(もしくはエネルギー)で作られているから。
凡人の肉眼では見えないけれど
達人の仏眼なら、それが見える。

これは、
密教瞑想でとても重要な思想です。
密教の修行は
凡聖不二観(凡人と覚者が不二であると観想する)
無分別観 (自分と仏、自分と衆生など、
      あらゆる分別区別が無い、
      ただ光明だけの観想世界)
だから。

『大日経疏』第六には、

「六趣の衆生と毘盧遮那と、もとより二体なし。
 ただし衆生の種々妄想に随って
 種々の名を立つのみ」
とあります。
六趣は
地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天。
毘盧遮那は、大日如来(真理、宇宙、法界、自心)

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