慈悲(他を自分とも自分の恩人とも思う)
智慧(自心はもっと大きなものと知る)
を身につけるために、
禅定(精神統一・瞑想行)を行います。
精神統一によって、
迷いを溶かし、
智慧と慈悲を湛える静かな心が育ち、
そこに仏が住みます。
『秘鍵』に、
「無辺の生死、何んが能く断つ
唯だ禅那正思惟のみ有ってす」
(迷いを断ち切る方法は、
般若の徳である禅定と、
文殊の徳である正しい思考による)
とあります。
心を静かにして澄まし、正しく考える、
という習慣。
例えば、
心の象徴である満月を観想し、
拡大し、全世界、全宇宙に広げます。
すると、
満月だけになり、
満月以外はなくなり、
満月と満月以外の区別がなくなり、
満月の明朗な光明ばかりになり、
満月と自心と宇宙が一つになり
ただ明朗な光明世界になりきります。
区別執着がなくなるので、
慈悲と智慧が染み込みます。
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