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あびらうんけん

仏教と密教

胎蔵大日如来の真言は
a vi ra hūṃ khaṃ(ア ヴィ ラ フーム カハァム)
もしくは
oṁ avīra hūṃ khaṃ(オーム アヴィーラ フーム カハァム)

上は、真如の体である、
地・水・火・風・空のこと。
下は、すべては元無きものである,
という本不生を証せる勇者よ、
という意味。

日本語訛りで「あ・び・ら・うん・けん」と唱えることが多いです。

上の内容を説明すると、
a : 地大 固いもの 大地  よりどころ
vi: 水大 うるおすもの   純粋性
ra: 火大 力・エネルギー  発展性
hūṃ: 風大 気体 流れるもの 創造性
khaṃ:空大 空間       包容性

この五つ(五大)を認識する心(識大)を含めて六大。
真理は如来の胎に蔵されており、それは六大で構成されています。
現象は真理と観れば、すべては大日であり、六大能生です。

大日という真理は、
全てのよりどころで、純粋で持続し、発展し、創造し、すべてを包んでいる。

それは認識を越えているけれど、そういうことなんだ、
僕らはみんな、宇宙も自然も社会もそうなんだ、
ということ。

その辺を『大日経』具縁品には、
「私は万物が本来的に不生(もとなきもの)であること(あ 地大)
 言語表現を超越していること           (び 水大)
 罪過を解脱していること             (ら 火大)
 原因と条件とに束縛されないこと         (うん 風大)
 空の智慧が大空に等しいこと           (けん 空大)
 をさとった」                  (うん 識大)
とあります。

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