栂尾先生は五相成身観に、
ほとけになるみち
とふりがなをつけています。
『菩提心論』には、
「すべて真言の瑜伽の観行を修学する人は、
まさにすべからく三密行を修し、五相成身の義を証悟るべきである」
三密とは、
一には身密にして、行者が手に印契を結び、聖衆を召請するが如き、すなわちそれである。
二には語密にして、ひそかに真言を誦じ、その真言の文と句とを心に観じて分明ならしめ、
それをして謬誤なきが如きなり。
三には意密とは、行者が心を統一する瑜伽に住し、白浄円満の月輪に相応し、
菩提心を観ずるが如きなり。
つまり、
仏のおこない、ことば、おもい。
五相成身観は
通達菩提心
成菩提心
金剛心
金剛身
仏身円満
心を源底を観察し、
仏をイメージし、
自分がそれである、
世界も自分も、あるようにある、
そんな感じで、
真言を唱え観想します。
『大毘盧遮那経(悉地出現品)』に、
「悉地は他より来るのではなく、自らの心より生ず」
とあります。
さあ、真剣に観ましょう、心を。
ものは思いようであり、
何もかも元々そこにあり、
天地自然ありのままである、
そんな感じ。