仏智を得る働きとして、五つの知的方法があります。
1、梵字真言の意味を知り、その音声を聞き、
それぞれの音の区別を正しく判断し、妄聴しない。
鏡のように誤りなくそのままを正確に映し出す智慧であり、
自心の源底をよくよく観察する瞑想で得られます。
2、心と身体のことについて、一つも執着せず、かつ忘れない。
これは、すべてを差別なく平等に観る智慧で、
その象徴である
満月のように光り輝き円満な心を瞑想します。
3、あらゆる存在は始まりと終わりがある、
あらゆる存在の本体は、
自性がないから始まりも終わりも無い。
という二つを知る。
おおざっぱではなく、注意深く観察し分析する智慧になり、
悟りを求める心が固く不動であるという瞑想で得られます。
4、五感と意識にはっきりと認識できるものだけを取り入れ、
他の想像は取り入れない。
行動する智慧であり、
自分の本性は仏と同じである、
という瞑想で得られます。
5、自心に仏性があり、それは何かに染まる前の清浄なものと信じる。
これは、いのちに元々具わっているありのままの智慧であり、
仏や宇宙があるように自身もある、という瞑想によって得られます。
コメント