まず心にふたつの理解があります。
1、citta(慮知心)
見る、聞く、嗅ぐ、触る、自我、深層意識などの、
対称を捉えて思いはからう心
2、hṛdaya(肉団心)
心臓のこと。八葉の蓮華(心蓮)に例えます。
『大日経疏』4には、
これを観ずることにより仏身を開顕する
とあります。
悟りのシンボル(物質)が心臓
悟りの心が菩提心
これが重なる。
拝む(心の統一行)によって
大日の心臓と行者の心臓が接近し、
合一し、宇宙いっぱいにひろがります。
心=宇宙=仏の体験。
もうひとつは、
大日の真言である、
アビラウンケンの五字を唱えることで、
地水火風空の五大と五臓が動き、
五智を開きます。
写真のように、
ア=地=忍耐力=肝臓=大円鏡智
というつながり。