田中千秋先生は
「一切の時に阿字をあげることが広観である。
日常生活と観行は、はなればなれであってはならない。
広観は、日常の観行化であり、観行の日常化である」
と『菩提心論講話』に書かれています。
道場や仏前で拝むのは練習です。
日常生活で即身成仏を目指すのが本番。
そのために、
寝室、勉強部屋、食堂、庭、食事、トイレ、ふろ、
嬉しいとき、悲しいとき、
誰かと会うとき
無差別無執着凡聖不二を忘れず、
常に即身成仏を意識する。
いつでもどこでもできるのが
真言念誦。
自然社会宇宙法界から出る音声は口密
それが、拝む人の中に入るのが身密
自分の心月輪に至るのが意密
私の口から出る真言は口密
自然社会宇宙法界、
つまり仏に入るのは身密
仏の心月輪に至るのが意密
拝んでいれば、
自心は曼荼羅(悟りの姿)で荘厳され、
身口意の三密行をすれば、
生きる意味、
存在とは何か、
など、心の理解に至ります。