以前、「甘露の雨」に書きましが、
甘露はサンスクリット語アムリタの訳。
辞書を引くと、
・amṛte
死せるに非ざる 不死の
不滅の 美しき
漢訳で
甘露、不死、醍醐
天から降る甘い液体、神秘的な飲み物かな。
お酒かもしれない。
同じく漢訳にある醍醐は、
サンスクリット語 sarpir-maṇḍa
の訳で、
sarpisは、
すべる とける
澄んだ牛酪 ギー
漢訳で酥
maṇḍaは
乳脂 アルコールの濃い部分 餅
煮た穀物の浮きかす
仏教の教えを、
経・律・論・般若・陀羅尼の五つ(五蔵)にわける考えかたがあります。
『十住心論』に、
心病の原因は根源的な無知であり、
心病を治す方法に五つある、
それは、
五味に譬えられます。
五蔵 | 五味 |
経 | 乳 |
律 | 酪(ヨーグルト?) |
論 | 生酥(チーズ?) |
般若 | 熟酥(バター?) |
陀羅尼 | 醍醐(純粋最上のもの) |
陀羅尼(密教)以外の四蔵の教えは軽病を治し、
醍醐がすべての病気を治す薬となるように
陀羅尼の妙薬はすべての重罪を消し去り、
速やかに根源的な無知の根を抜き取る、
とあります。
陀羅尼は、
真言のように唱えるものであり、
精神を統一した状態。
宇宙(仏・智慧・真実・自分以外)と自分が相応する、
大きな大きなひとつの心。