仏教のトレーニングは、
無知(迷い、不安、危険)を
智慧(悟り、安心、安全)に変えます。
例えば、
五感(眼・耳・鼻・舌・身)による感覚は、
迷い煩悩の原因になります。
迷い煩悩とは、
事実とそうでないものの区別がつかないこと、
無いものを有ると思うこと、
執着(こだわり)と差別(へだて)の中にいること。
でも、
五感をコントロールして、
自他を幸せにする行動に転換することができます。
好き嫌いどちらでもない、などの意識も、
知性より感覚を優先させて迷い煩悩の原因になります。
でも、
感覚で受け止めた情報を分析し、
個性違いを見極め、
それを生かす智慧に転換します。
自我は執着の元であり
執着こそが迷い煩悩、
そして差別と妄想の原因です。
でも、
すべては平等であると観れば、
みな仏であることを知る智慧に転換します。
普段意識されない潜在意識は、
今までの行いと言葉と思いの蓄積により、
迷い煩悩の原因になります。
でも、
よく気をつけてみれば、
鏡が何でもをありのままに分け隔てなく映し出すように、
すべてをあるがままに受け入れる智慧に転換します。
行動、学習、創造、生活は、
迷いの原因になりますが、
心の位置を変えれば、
自他を救う智慧になります。
それは、
いのちそのものが智慧になる
ということ。
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