『即身成仏義』に、
「すべての仏は、
なぜ、真の智者という名を得られるのか。
それは、
すべての物の形が
高台の上にある素晴らしい鏡に映し出されるように
如来の心の鏡には、
すべてのものが映し出される。
その、欠けることのない明るい心の鏡は、
全宇宙の頂にかかって、
静かにすべてのものを照らし、
道理に背かず、誤りがない。
このような、
完全な鏡のような智慧を
仏は必ず持っている。
迷える僕らも、
本質的には仏と同じなのだから、
そのような智慧を持っているはず。
この智慧によって、すべてを照らすとき、
真理に目覚めた智者となる、
つまり、
即身成仏できます。
瞑想によってその智慧を感知すると、
貪り、瞋り、愚痴、邪見、慢心などの
あらゆる迷いがあっても、
その動きがわかるので、
振り回されることがなくなります。
上記の原文は、より心に響きます。
「円明の心鏡、高く法界の頂にかかって
寂にして一切を照らして不倒不謬なり」
仏と自分の、
行い、言葉、思いが相応すれば、
心の鏡には、
一切が映り、一切が入ります。