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大地から大空まで

仏教と密教

現実にあるこの世界を、真実と考えましょう。
その真実には大本のタネがあります。

大地に種を蒔いて、
雨が降れば芽を出します。
そこには、水と土の縁がある。
芽を出せば日の光の縁によって成長し、
季節の風によって、
二酸化炭素とか窒素とかの大気中の成分の縁によって、さらに成長します。

それらの縁があっても、空間の広がりが無ければ大きくなれませんので、
大空という空間が必要。

なので、
大地から大空に至るまで、
すべての縁によって芽を出し、成長し、結実し、子孫を残します。
それぞれの縁の重要性は同じで、優劣はありません。
どれかひとつだけでは効果なく、
それぞれが互いに融通して育ちます。

あらゆる存在は実際にあるのだから真実である、
とすれば、すべて同じような縁によって育ち生滅します。
最初の大地がよりどころ。
そして大空に広がり遍満する。

自身中の細胞も、
自心の根底にあるものも同じです。

大地のように堅牢で、
潤いの水と、温かい光と、解脱の風の縁があり、
大空のように広く大きい。

☆ofuse(お賽銭)箱

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