世界は私と私以外で構成されています。
私は主体で、本来悟っているもの、
金剛界曼荼羅と云います。
曼荼羅は万物の姿、悟りの現われ。
私以外は客体で、物質、
生じては滅し、本体は不生不滅なもの。
これは胎蔵界曼荼羅。
この二つは不二です。
イメージしてみましょう。
わたしと私以外
心ともの
悟りと現実
は不二である、と。
すると、
「この身を捨てずして
いろいろの不思議を示現する神通を身につけ
大空位に遊歩して、
仏の身秘密を成就することができる」(菩提心論)
この世界のあらゆるものは真実・大日如来の三昧耶形、
大日のいのち・真理が顕現したもの
つまり無限から生じたもの。