私はどこにもありません。
でも、
仮にあるとすれば便利です。
私の身体はあります。
宇宙もある。
存在とはなんだろうか。
どんな存在、モノも心も、
他との関係が縁となって生じます。
生じている間、
条件によって変化し、
そして滅します。
縁と条件、原因がなくなれば、結果も無いので存在もない。
始まりがあれば終わりがある
すべては変化する
同じものはひとつもない
これが真実の一面。
では、
私はどんな原因で生じ、
縁と条件によっているのでしょうか。
いろいろな考えかたのうち、
現実世界はそのまま真如（真実の行き止まり）であり、
その中にある、
動物植物鉱物、
感覚、思い、計らい、分別、
元素から大空まで、
すべてが交流して存在している
という立場があります。
コーヒーにミルクを入れたように、
問題なく溶け合っている。
富士山と琵琶湖の土地がつながっているように、
みな、つながっている。
ですから、
何か一つがなくなれば、それは無い。
世界のすべてはウソではなくホント。
私にもあなたにも、
ネコにもトカゲにも、
月にも太陽にも、
それらの総てが含まれる、本体になっている。
その本体から、
姿形が縁と条件によって、さまざまに現れ、
それぞれの働きをします。
すべて宇宙に含まれています。
私も。
溶け合っているから、
私の中にも宇宙があります。
このふたつの宇宙は不二。
そんな感じ。
みんな一緒、
ありのままにある。
広がれば宇宙大、
まとまれば私の中。
私は宇宙である
と云っていい。
この宇宙に、
法界、自性清浄心、大日如来など
多くの名前があります。
