深呼吸などで息を調えるとリラックスします。
『弁惑指南』巻之二に、
肉団に七つの孔あり。
その孔より出入して外に彰わるるを息風とす。
とあり、
『大日経疏』の
風は想なり。
想は念なりといえるこれなり。
を引いています。
心はいろいろなことを感じ思い計らい、
常に動いています。
何でも、物が動くときは必ず風が生じる。
風と関わる。
服を払えば風生じ、
扇子団扇を揺らせば風生ず。
草木の動きや旗のひらめきは風から起こる。
身体の何か動けば心が生じる。
心静かなるときは息もまた静かに、
心さわがしき時は息もまたあえぐ。
深い精神集中に入っている時は、
苦楽を覚えず、出入りの息も絶える(くらいになる)
涅槃経には、
世尊(釈迦如来)沙羅林の下にして宝牀に寝臥し、
その中夜に於いて第四禅(心の静止)に入りたまう。
弱然として声無しといえり。
仏第四禅定に入り玉えば、出入の息絶するが故に、
人皆耐えて涅槃し玉えりと見る。
これ息則ち心成る明証なり。
この故に、息を能調えて安静にすれば、散心自然に定心と成るなり。
呼吸を変えれば心が変わる。
息は心だから。
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