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究極の状態 1

仏教と密教

心にはいろいろな状態があり、
常に変化して、じっとしていません。

欲望だけの心
倫理道徳の心
神を想う心、哲学する心
自我の心、無我の心

いろいろある中、
真言密教では曼荼羅世界の心を想定しています。

マンダラはサンスクリット語maṇḍala
円輪具足、万物の姿、真実の姿などと訳します。
栂尾先生は
曼荼羅さとりのよとふりがなしています。

曼荼羅の心とは、
世界のありのままの心。

これを秘密荘厳心と云います。
『十住心論』には、
「秘密荘厳心とは、すなわちこれ究竟じて自心の源底を覚知し、
 実のごとく自身の数量を証悟す。
 いわゆる胎蔵海会の曼荼羅と、金剛海会の曼荼羅とこれなり。
 かくのごとくの曼荼羅に、おのおのに四種曼荼羅・四智印等あり。
 四種といっぱ、摩訶と三昧耶と達磨と羯磨とこれなり。
 かくのごとくの四種曼荼羅、その数無量なり。刹塵も喩にあらず、海滴も何ぞ比せん」

自分の心を知った状態。
悟りの状態。
英訳で、
mysteriously arranged mind

行い、言葉、思いによって生じる、
自心の一瞬一瞬の変化を観察し、
ありのままに存在している現在を観じます。

禅定、瞑想、念誦などで心をまとめ、
ありのままのすがた
たのしみのすがた
あらわれのすがた
ものにともなうすがた
になる。

もちろん、
それも自心から生じます。

自心の源底に曼荼羅があります。

それぞれが、
姿、言葉、行動の曼荼羅さとりのよを発揮します。

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